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僕等がいた(ベツコミ betsucomi 3月号)

Betsucomi ( ベツコミ ) 2010年 03月号 [雑誌]
B00366Q4J6
 約束の海へ
 帰るのね
 誰もあなたを責めないよ
 みんなあなたを
 愛してるよ

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3月号読みました!ネタバレありです。
(今回のあらすじは下の「Read More」をクリックしてください)





なんと、有里の事はアキが七美に伝えていたのだったのですね。
矢野の事を誰よりもわかっている七美自身が感じ取っていたのかと、それが理想だなぁとみなさんとお話していたので少し残念な気持ちです(^-^;)

そして矢野の病気が明らかに…パニック障害…精神的な病です。
仕事にいけなくなる位、矢野は大変な日々を送っていたんですね。
私も似た様なものを経験した事があります。まるの介護を一人でずっと続けていて仕事が忙しい夫にも頼る事が出来ず体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいになってる状態の時まるの発作が起きて自分でもどうする事もできず…心臓はバクバク、呼吸も何だか早くて息が苦しくて目の前が真っ暗になった事が一度だけあります。
思い返せばあの頃、ホントに誰にも相談せず(というかわかってもらえないだろうとしなかった…)一人で支えていたんですね。
たぶん、人には物事を我慢できる許容値がそれぞれにあって、その時はそれを超えちゃったんだと思います。
矢野も、母親の死がキッカケとなったものの誰にも自分の想いや孤独を見せられず、表面では笑顔でいたのでしょう。
そしてキャパシティーを超えてしまった…
その後、有里や有里の母親を支えている内にまたそれがあったと。

今回は…矢野派の私ですが感想が辛口になってしまう事をご了承ください( ̄▽ ̄;)

私は…色々過去を知って来て、有里には少し同情出来ましたが矢野は正直難しいです。
七美の為とはいえ、今の今まで悩んでる自分を曝け出さなかった事。
矢野が隠し続けるから結果的に七美を捨てる事になってしまいました。
「高橋は理解しなくていい頼むから…一生理解すんな」ってなに?!
なに一人で罪悪感感じて感傷的になってんの?
七美の気持ちを今まで(間接的に)歯止めさせといて
「オレを置いて行け 前へ」って。
自分は進まないつもりでいるの?
誰のせいで七美が泣いてエールを送ってると思ってんのさ??!!
この2人のやりとり、私は少しだけ違和感が感じられました。
だってどっちもやっぱり本心じゃないよね?
お互いが幸せになれるならと思ってるけど、重荷になっている事をぜーんぶ捨ててまっさらな気持ちで前の2人に戻りたいはず。
…でもそれが簡単に出来ないから悔しい。
特に矢野サイド。
元々は有里たちに頼りにされて、いっぱいいっぱいになって病気が再発したんだよね?
結果的に『助けられた』って言ってるけど…
こういうと、私がすごく冷酷な人間に思われるかも知れませんが…関わらなかったら再発もなかったんでは?(鬼ですか?スイマセン)
でもそれは無理ですよね、矢野だもん。
弱ってる人を、身近な人なら尚更、放っとくはずない。
「奈々がいなくなってからあの家バラバラになったから」
奈々から離れていた事で奈々を亡くした矢野。キッカケが自分にもあると重く感じている。
でもじゃあ、七美がこれから有里と同じ様な状況に陥ったら矢野はどうするんでしょう。
『高橋は強いから』と信じているけどそれは矢野の勝手な言い分。
2人から助け舟を迫られたとしても、あの時の言葉通り弱い方をと有里を選ぶのでしょうか。
本当に七美を見捨てる事ができる…?

矢野が今有里と一緒にいるのは、症状がマシになってきているのに離れないのは果たして有里と有里の母親の為だけかな?
自分の為でもあるんじゃないかな。

あの矢野のモノローグが浮かびました。

 『幾度でも君に出逢うよ 幾度でも君にだまされる
 うんざりするくらい君とやり直し 嫌になるまで不幸に落ちる
 道化にもなる 馬鹿者にも 犬にも 誇りも 冷静さも すべて捨てて
 何もいらないから ただ君が 愛してくれる言うなら』


そして今回の七美のモノローグが対になるんですね、きっと。

 『約束の海へ 帰るのね
 誰もあなたを責めないよ
 みんなあなたを 愛してるよ』


嫌になるまで不幸に落ち、冷静さも全て捨て七美に全てを話した矢野。
それに対し七美は、大丈夫だよ責めないよ、私だけじゃなくみんなが矢野を前と変わらず愛しているんだよ…って。

最後の方で夏の海の矢野が回想されましたが、あれは七美の前で奈々の事を「生きて帰ってきて欲しい」と泣いた矢野ですね。
そして『約束の海』が初めピンと来なかったんですが、矢野はかつて奈々、七美と「裏切らない」と約束していたのを思い出しました。
あの時、矢野は七美より奈々を選んだ。
『帰るのね』って事は、そこに戻り七美から離れること。
矢野はあの頃の自分から再び歩むことを諦め、もしくは恐れている。
今まで有里が変わらなければ(自立しなければ)矢野は離れないと思っていました。
だけど、本当に変わらないといけないのは、実は矢野だったんでしょうね。



僕等がいた」次回掲載は4月号(3月13日発売)です。

「ココロボタン」
新奈の幼馴染みのお兄さんにビシッと言われてしまった古閑くん…今後気になる。
ワンコになってしまった番外編もよかったですv

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