あーついに終わってしまった。
「
セクシーボイスアンドロボ」
賛同してくれる人は少ないのかもしれないけど、原作も読んだ事がないけど、私はこのドラマが大好きでした。
前半のちょっと置いてけぼりにされるハチャメチャな展開から後半の人情溢れる展開の温度差がすごく好きだった。
今まで、こういう切り替えのあるドラマはなかったから新鮮。
セクロボの脚本は木皿泉という人が書いたそうなんですけど、実は2人組のユニット名だったと知ってビックリした。
藤子不二雄やCLAMPみたいなものか。
以前手掛けた作品「すいか」も視聴率があまり取れなかった作品らしいけど、根強いファンに支持され賞も取ってる作品だったみたい。
セクロボも多分そんな感じなのだろうな。好き嫌いがハッキリ分かれそうな作品。
小林聡美さんとロボのやり取りがなんかすごく自然であのマッタリ感が心地よかったので「すいか」もいつかレンタルして観てみよう。
私がこのドラマを観ようと思ったキッカケは、夢に松ケンが出てきて気になってっていう不純な動機だったけど今思えば最初から観れた事は幸運だった。
途中からだったら、このちょっと変わったテンションについてけなくてきっと続けて観なかっただろうし。
それと観てるう内に大後ちゃんと松ケンのファンになっちゃった。
見た目は子供っぽいけどどこかスレててオトナなニコと、社会人でしっかりしてそうなのに無邪気でつい熱くなってしまう不器用なコドモなロボ。
すっごいナイスなコンビ!
しかしストーリー展開だけでなく、作品自身も色々波乱があったドラマでした。
私は7話が急遽2話に差し替えられる事になったなど全く知らないまま始まって「あれっ?これ前観たよな…?」とすごく驚いたんだけど、ああいう事が重なっていたなんて。
それから次回予告もなかったり、普通あり得ない事が起こってた。
公式のプロデューサー日記を読むと台本が上がってなくて迷惑を掛けたとかクランクアップが放送の2日前だったとか、バタバタした中での最終回。
今までは一人にスポットを当てて作っていたのに、三日坊主と転校生のエピソードを一緒に詰め込んじゃった感があってやや勇み足という印象だった。
でも後半はやっぱりいつもどおりで。
ニコにルミちゃんが見えなくなったのは、人と変わったものを持っている自分を認めず、向き合う事を避けて周りに同調する事をしてしまったから。
でもロボには見えたまま。
それはロボが、何があっても受け入れて周りに流されないでいられる人だったからなんだよね。
ニコはそれをロボから教わって、自分の事は自分だけしかわからないし悪い方向か良い方向に持って行くのも自分自身、『私を救えるのは宇宙で私だけだから』という答えを見いだせた。
変わらないと成長できない部分もあるけれど、変わらなくていい事もある。
ニコはたいくつな日常から解放されたいという気持ち(変わりたい)でいっぱいだったけど、ロボに出会って『いつも変わらないでいてくれる』って事がどれだけ大切かって教わったんじゃないかな。
だから、連絡を取り合わなくなってしまっても近所に住んでても、無理に会ったりしなくてもいい。
そんな事をしなくてもお互いの繋がりは消えないとわかったから。
出会う筈が無かった2人がひょんなキッカケから同じものを共有し、取り組む為に組んだコンビ。
やってる間は刺激があって楽しくて非日常的。
一緒に泣いたり笑ったり。
でも、いつか現実の世界に戻らなければいけない。
10話でロボが「俺だけかなあ明るいの寂しいって思うの」
「だって終わりって感じがすんじゃん。映画館とかでもさ、終わったら明るくなるでしょ?
はいっ遊びの時間は終わりです、みたいな感じがするんだよ」
って言ってたけど子供時代を経験して来た大人だからこそ、そう感じる事なんだなぁと思った。
そして、そのキッカケが地蔵堂の閉店だっただけ。
もしそうじゃなくても、いずれこの2人はそういう道を辿っただろうと思う。
元々何も接点が無かった2人は、やっぱり接点がないいつもの日常に戻ってく。
でもそれは前より少し違った日常。
出会ったことは消えなくて、出会って影響されて自分自身それぞれ変われた事もあって。
本当の幸せや安らぎは、夢の様な世界じゃなくて身近なところにあると知ったからその選択をニコは受け入れられた。
ニコが偶然ロボを見掛けて、でも夜空を見上げる姿に声を掛けそびれたっていうのが今までのニコと違うなと感じました。
自分の世界に浸ってる時に邪魔しちゃいけないっていう気持ちが働いた?
他人の気持ちを考える様になってちょっと大人になったのかな。
でもあのシーンのロボの笑顔、いつも通り変わらないロボらしくてすごくよかったです。
主題歌の「ひとつだけ」の歌詞がこの2人の関係にリンクしているかは断定できないけど、「あぁそうなのかなぁ」って思った部分がある。
『誰もがひとつだけ 失くした心のカケラを探して 歩いている
ざわめくこの街の どこかに ひとつだけ
今夜もひとりきり 途切れた一瞬の魔法を
繋げて また夢を見る』
こんな風に、ニコとロボはある一定の距離を保ってこれからも生きてくんだろうなぁと感じました。
世間受けはけっして良くなかったドラマだったけど、私の中ではすごく琴線に触れたし、悲しいシーンじゃなくて幸せなシーンで涙が自然と出て来た事もいい経験だった。
そして、なにより独自の世界観を突っ走ってくれたことが嬉しい。
出演者もみんな自分の役に成りきっていて素晴らしかったです。
またこんな変わったドラマが観たい!
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セクシーボイスアンドロボ*
セクシーボイスアンドロボ 詳細ロケ地情報
⇒ ちび (07/07)
⇒ ちょーた (07/06)
⇒ april (07/05)
⇒ ちび (07/02)
⇒ サキ (06/30)