2007.05.14 Mon
僕等がいた(ベツコミ6月号)
Betsucomi (ベツコミ) 2007年 06月号

あの時のオレを分析しろって言うほうが無理だ
オレだって自分を把握しきれない
オレだってやっと立ってるんだ
だから 頼む
オレに助けを求めるな
読みました。ネタバレありです。注意してください。
(今回のあらすじ的なネタバレは下の「Read More」をクリックしてください)
先生のコメントによると、今回収められなかったので2回に分けて描きますとのこと。
予想に反してどんどんネームが増えていったという事でしょうね。
漫画家さんにはよくある事らしいですが、キャラが勝手に動き出したんではないでしょうか。
きっと有里の『心の叫び』が、今までずっと隠れていたものが爆発し、それほど訴えてくるものがあったのでしょう。
今回、個人的に苦手な有里目線ということで、心構えをして読みました。
有里という人の内面を知りたいという興味心と、エスカレートして歯止めが利かなくなってしまうのではという不安感。
沢山の感情が入り交じっていて、感想を書いてもきっと全て書き切れない。
舞花が介入してきて少しづつ心を開いていってる感じはしたものの、やはり自分には無い可憐な容姿をした舞花に嫉妬や劣等感は未だ強く持ったまま。
それは自分の姉の奈々という存在と被ってみえているからなのでしょう。
有里の奈々に対する気持ちは相当強く、いつも何をしても自分と比べてしまう。
でも、心のどこかでは憧れがあって、本当は奈々みたいな人になりたいと思っていたのでは?と私は感じました。
有里は『傲慢』『人を恨む』というカタチで自分を保ち、奮い立たせていた。
『自分が不幸なのは他人のせい。私は悪くなんか無い。悪いのはあの人達―』
そんな感じで線を引き、自分の中に入り込んでくるのを嫌う。
そもそもそんな奇物な人などいない。
しかし、矢野は入り込んできた。
『他の人とは違う』
だから有里は矢野だけ受け入れる。
そして絶対に離したくない。
私からしたら、これは「恋」でも「愛」でもない。
有里が矢野に抱いているのは「娼嫉」「妬心」「憧れ」…
独りを好んでいるようにみえて本当は独りが怖い人。
誰も信じられない有里が唯一同じ孤独を持ち、繋がっていられる存在の『矢野』。
いつか彼も自分から離れていくのではという恐怖と執拗に追う様子から、そう感じます。
最後、『幾度でも〜』のモノローグが2人に被っていましたがこれはこの2人がというより、
矢野は奈々(七美)に対して、有里は矢野に対してのものではないでしょうか。
何度騙されても追い掛け続け、一緒に不幸に堕ちてもいい、君が愛してくれると言うなら―
矢野は父親に母親の愛情を奪われ、有里は奈々に両親の愛情を奪われた。
いつも貰えなかったもの。欲しくて欲しくて仕方なかったもの。
矢野も有里も同じ様に「誰かに愛されたい」と強く想い、願う人。
対象はズレているけど、『同じもの』をいつも追い求める矢野と有里。
ここがいづれ一緒に住む事になる2人の『交差点』に?
もしそうなら、彼等は満たされない虚無を埋め合わせる為に一緒にいるのだと思う。
矢野はきっとそうだと思うけど、有里は…やっと手に入れた幸福?
…複雑です。
えっと、追記です。
矢野は庸子の事からもわかる通り『誰かを支えること』で、自分を確立していた。
有里は本来受ける愛情を全て奈々に持っていかれ、『自分を支えてくれる人』を欲していた。
この2人の交差点はこれかな?
お互いがお互いの自己防衛の為に一緒に居る。
例えれば、違ったカタチ同士のパズルが上手く噛み合ったみたいに。
今はそれが私の中で一番しっくりくると思える、あの2人が一緒にいる動機ですが…
何気ないとこでショックだったのは、矢野が彼女として七美以外の女の子と付き合っていた事とマスターが有里の事「妙な色気があるよな」と言って矢野が「オレもそう感じてた」と言った所。
アキの同僚から矢野が遊び人みたいに言われてたけど、まさか本当にそういう事になってたとは…
七美の事を忘れる為とはいえ北海道訛りの子を受け入れて…でもやっぱり『七美』の代わりにはなれなくて。
私も経験があるからわかるけど、矢野は不安が襲って来ない様にいつも何かに没頭しようとしているのが痛々しかった。
彼は平穏を装いながら、焦っている。
眠れないというのも身体的に影響が出ている証拠。
出来事を記憶から消し去ろうとしていたりするのは、脳が指示している自己防衛の為。
心も体も休まる暇を与えないでいるといつか壊れます。
てゆーか、もう前兆が表れているのに矢野は誰にも言わず、溜め込む。
矢野がもうギリギリの所にいるって痛感しました。
しかし有里に色気を感じてたって…なんかすごくショックです…
有里と一線を越えたのがそういう理由じゃないと信じたい;
追記。
色気という言葉を『性的なもの』として捉えるから、嫌悪感があるのかも;
『色気=魅力的』という事で考えてみる。
有里に惹き付ける何かがあるとすれば、母性の様なもの?
歳の割に落ち着いてて、動揺もあまりなく、ここぞという時に手を差し伸べてくれるような?
そういえば昔、奈々が忘れられない矢野に「手放してあげて」と言ってましたね。
矢野は庸子に対して愛情を求めてた人だから、有里に同じ様なものを感じていたのかしら?
どちらにせよ、矢野は有里にホントは好意的には思っていたんですね。
今まで私は矢野が有里を受け入れたのは単純に『奈々を失った心の埋め合わせ』と考えていたんですが、もしかしたらもっと複雑で、矢野の中では常に『自分を愛してくれる人』を求めていたんじゃないかなって思う様になりました。
ここから先は私の個人的な妄想です。
奈々はあの日違う男と居て事故に遭い、死んだ。
それは或る意味自業自得で、矢野は奈々を「クソ女」と思う事で自分を正当化する。
しかし、奈々は他の男を選んで『自分を愛してくれなかった』という気持ちだけは残り、かき消す事が出来ず昇華できないまま。
そんな時に傍にいた有里を『今度こそ本当に自分を愛して(受け入れて)くれる人』と受け入れたのでは?
もしかしたら矢野は、あの時『奈々』じゃなく本当に『有里』を求めていたのではないでしょうか。
でも、有里は「ざまあみろ」と言った。
有里にとってはあれが『復讐』でしかなかったと感じ、矢野は彼女の傍を離れる。
でもあの時(有里に病院で告白された時)実は有里は復讐ではなく、矢野の事を好きで関係を持ったと知り、矢野は動揺した…のかな?
舞花が有里にあんなに興味を示すのもちょっと疑問。
からかいたいとかじゃなくて、何か助けてあげようとしている。
もしかして舞花も、有里みたいに姉か妹を亡くした経験が?
有里の母親も奈々の事しか頭にない。
「死んだ人には敵わない」1巻でも出て来たけどホントそうだと思う。
どんどん美化されてって。悪い面も。
でもそれは仕方ないと思う。もう逢えない人だからこその特権だ。
でもだからって、今生きている人を疎かにしてはいけない。
母親はそれを見失ってしまってるんだね。
でも今回私が一番印象に残ったのは『まだ あの子を近づけちゃダメ』だったんですよ。
この時の有里は結構冷静で、すごく怖いと思った。
矢野を絶対手に入れるという自信が無かったらあんな事思えっこない。
奈々を思い出にしようとしてる矢野に対して「今さらイチ抜けするなんてずるい」とも思ってるし、きっと有里は矢野を道連れにして一緒に堕ちようとしてる。
有里と母親との事を思うと、あんなに卑屈になってしまう心は同情できるけど誰かを引きずり込むのは許せない。
でもこんな風に周りに助けてくれる人たちが居たのに、何故2人は堕ちてしまったの?
次回は8月号に続きます。
ちなみにオリジナルポーチはこんなでしたよ♪

箱(入れ物)↓


あの時のオレを分析しろって言うほうが無理だ
オレだって自分を把握しきれない
オレだってやっと立ってるんだ
だから 頼む
オレに助けを求めるな
読みました。ネタバレありです。注意してください。
(今回のあらすじ的なネタバレは下の「Read More」をクリックしてください)
先生のコメントによると、今回収められなかったので2回に分けて描きますとのこと。
予想に反してどんどんネームが増えていったという事でしょうね。
漫画家さんにはよくある事らしいですが、キャラが勝手に動き出したんではないでしょうか。
きっと有里の『心の叫び』が、今までずっと隠れていたものが爆発し、それほど訴えてくるものがあったのでしょう。
今回、個人的に苦手な有里目線ということで、心構えをして読みました。
有里という人の内面を知りたいという興味心と、エスカレートして歯止めが利かなくなってしまうのではという不安感。
沢山の感情が入り交じっていて、感想を書いてもきっと全て書き切れない。
舞花が介入してきて少しづつ心を開いていってる感じはしたものの、やはり自分には無い可憐な容姿をした舞花に嫉妬や劣等感は未だ強く持ったまま。
それは自分の姉の奈々という存在と被ってみえているからなのでしょう。
有里の奈々に対する気持ちは相当強く、いつも何をしても自分と比べてしまう。
でも、心のどこかでは憧れがあって、本当は奈々みたいな人になりたいと思っていたのでは?と私は感じました。
有里は『傲慢』『人を恨む』というカタチで自分を保ち、奮い立たせていた。
『自分が不幸なのは他人のせい。私は悪くなんか無い。悪いのはあの人達―』
そんな感じで線を引き、自分の中に入り込んでくるのを嫌う。
そもそもそんな奇物な人などいない。
しかし、矢野は入り込んできた。
『他の人とは違う』
だから有里は矢野だけ受け入れる。
そして絶対に離したくない。
私からしたら、これは「恋」でも「愛」でもない。
有里が矢野に抱いているのは「娼嫉」「妬心」「憧れ」…
独りを好んでいるようにみえて本当は独りが怖い人。
誰も信じられない有里が唯一同じ孤独を持ち、繋がっていられる存在の『矢野』。
いつか彼も自分から離れていくのではという恐怖と執拗に追う様子から、そう感じます。
最後、『幾度でも〜』のモノローグが2人に被っていましたがこれはこの2人がというより、
矢野は奈々(七美)に対して、有里は矢野に対してのものではないでしょうか。
何度騙されても追い掛け続け、一緒に不幸に堕ちてもいい、君が愛してくれると言うなら―
矢野は父親に母親の愛情を奪われ、有里は奈々に両親の愛情を奪われた。
いつも貰えなかったもの。欲しくて欲しくて仕方なかったもの。
矢野も有里も同じ様に「誰かに愛されたい」と強く想い、願う人。
対象はズレているけど、『同じもの』をいつも追い求める矢野と有里。
ここがいづれ一緒に住む事になる2人の『交差点』に?
もしそうなら、彼等は満たされない虚無を埋め合わせる為に一緒にいるのだと思う。
矢野はきっとそうだと思うけど、有里は…やっと手に入れた幸福?
…複雑です。
えっと、追記です。
矢野は庸子の事からもわかる通り『誰かを支えること』で、自分を確立していた。
有里は本来受ける愛情を全て奈々に持っていかれ、『自分を支えてくれる人』を欲していた。
この2人の交差点はこれかな?
お互いがお互いの自己防衛の為に一緒に居る。
例えれば、違ったカタチ同士のパズルが上手く噛み合ったみたいに。
今はそれが私の中で一番しっくりくると思える、あの2人が一緒にいる動機ですが…
何気ないとこでショックだったのは、矢野が彼女として七美以外の女の子と付き合っていた事とマスターが有里の事「妙な色気があるよな」と言って矢野が「オレもそう感じてた」と言った所。
アキの同僚から矢野が遊び人みたいに言われてたけど、まさか本当にそういう事になってたとは…
七美の事を忘れる為とはいえ北海道訛りの子を受け入れて…でもやっぱり『七美』の代わりにはなれなくて。
私も経験があるからわかるけど、矢野は不安が襲って来ない様にいつも何かに没頭しようとしているのが痛々しかった。
彼は平穏を装いながら、焦っている。
眠れないというのも身体的に影響が出ている証拠。
出来事を記憶から消し去ろうとしていたりするのは、脳が指示している自己防衛の為。
心も体も休まる暇を与えないでいるといつか壊れます。
てゆーか、もう前兆が表れているのに矢野は誰にも言わず、溜め込む。
矢野がもうギリギリの所にいるって痛感しました。
しかし有里に色気を感じてたって…なんかすごくショックです…
有里と一線を越えたのがそういう理由じゃないと信じたい;
追記。
色気という言葉を『性的なもの』として捉えるから、嫌悪感があるのかも;
『色気=魅力的』という事で考えてみる。
有里に惹き付ける何かがあるとすれば、母性の様なもの?
歳の割に落ち着いてて、動揺もあまりなく、ここぞという時に手を差し伸べてくれるような?
そういえば昔、奈々が忘れられない矢野に「手放してあげて」と言ってましたね。
矢野は庸子に対して愛情を求めてた人だから、有里に同じ様なものを感じていたのかしら?
どちらにせよ、矢野は有里にホントは好意的には思っていたんですね。
今まで私は矢野が有里を受け入れたのは単純に『奈々を失った心の埋め合わせ』と考えていたんですが、もしかしたらもっと複雑で、矢野の中では常に『自分を愛してくれる人』を求めていたんじゃないかなって思う様になりました。
ここから先は私の個人的な妄想です。
奈々はあの日違う男と居て事故に遭い、死んだ。
それは或る意味自業自得で、矢野は奈々を「クソ女」と思う事で自分を正当化する。
しかし、奈々は他の男を選んで『自分を愛してくれなかった』という気持ちだけは残り、かき消す事が出来ず昇華できないまま。
そんな時に傍にいた有里を『今度こそ本当に自分を愛して(受け入れて)くれる人』と受け入れたのでは?
もしかしたら矢野は、あの時『奈々』じゃなく本当に『有里』を求めていたのではないでしょうか。
でも、有里は「ざまあみろ」と言った。
有里にとってはあれが『復讐』でしかなかったと感じ、矢野は彼女の傍を離れる。
でもあの時(有里に病院で告白された時)実は有里は復讐ではなく、矢野の事を好きで関係を持ったと知り、矢野は動揺した…のかな?
舞花が有里にあんなに興味を示すのもちょっと疑問。
からかいたいとかじゃなくて、何か助けてあげようとしている。
もしかして舞花も、有里みたいに姉か妹を亡くした経験が?
有里の母親も奈々の事しか頭にない。
「死んだ人には敵わない」1巻でも出て来たけどホントそうだと思う。
どんどん美化されてって。悪い面も。
でもそれは仕方ないと思う。もう逢えない人だからこその特権だ。
でもだからって、今生きている人を疎かにしてはいけない。
母親はそれを見失ってしまってるんだね。
でも今回私が一番印象に残ったのは『まだ あの子を近づけちゃダメ』だったんですよ。
この時の有里は結構冷静で、すごく怖いと思った。
矢野を絶対手に入れるという自信が無かったらあんな事思えっこない。
奈々を思い出にしようとしてる矢野に対して「今さらイチ抜けするなんてずるい」とも思ってるし、きっと有里は矢野を道連れにして一緒に堕ちようとしてる。
有里と母親との事を思うと、あんなに卑屈になってしまう心は同情できるけど誰かを引きずり込むのは許せない。
でもこんな風に周りに助けてくれる人たちが居たのに、何故2人は堕ちてしまったの?
次回は8月号に続きます。
ちなみにオリジナルポーチはこんなでしたよ♪

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